THE TRANSFORMERS UK#146、147、148、149、150、151

  THE LEGACY OF UNICRON!

6号にわたる、トランスフォーマーのオリジンに迫る、有名なエピソードである。

↑#146カバーイラストは
リー・サリヴァンによる
あらすじ:P1:2008年、ジャンク惑星上空…。サイクロナスとスカージはデスズヘッドに殺されようとしていた…だが、寸前、一人のジャンキオンが現れ、殺害を防いだ!とてつもなく強大な力を持つ者に奴隷にされていると言って、彼らに助けを求めてきたのだ。そのジャンキオンは金を払い、デスズヘッドは取引に応じた。ディセプティコン二人も生かしておいた方が得策だと言うジャンキオンの言葉に従い、4名は征服者の元に向かった…。
一方、サイバトロン星…。ロディマスは固い友情を約束し、レック・ガーのシャトルを見送った。
その頃、レック・ガーの向かったジャンク惑星ではデスズヘッドの作戦により、ジャンキオンは爆薬を征服者に仕掛けに向かっていた。だが、そのジャンキオンはすぐに戻ってきた・・・不思議がるデスズヘッド、その頭に声が響く━「ジャンキオンもディセプティコン二人も余の思うままに動いておる。余の一部となれ。余のコントロールに反抗するな。お前は役に立つ…このユニクロンにとってな!」。彼らの眼前には働き続けるジャンキオンと修理途中のユニクロンの首があった!
コーナーボックスは年始の為かシャンパンを持つロディマスに変更されている…本編アートのジェフ・シニアによるものだ。
今号から同時掲載コミックは”IRONMAN"になる。
toZはギアーズとグラップル。ギアーズのモットーは玩具版の「戦争に勝つ奴なんて誰もいない━誰かが負けるだけだ」から「地球は臭うが、ディセプティコンはもっと臭う」になっている…これについて#155のレターページでグリムロックは「2つモットーがあるんだ」と返答している。

↑#147カバーイラストは
ジェフ・アンダーソンと
ステファン・バスカービルと
ジョン・バーンズによる
P2:サイバトロン星、ディセプティコン基地…。サウンドウェーブに言付けをして、ショックウェーブは倒されたサイクロナスとスカージを連れて来たデスズヘッドに面会した。デスズヘッドは問う━「こいつらは俺がプライムを倒すのを妨害した!誰が10000シャニクスを払ってくれるんだ?この二人の司令官たる貴様だろうが!」。「こいつらが本当に死んでいると判ったら、金を払おう」━ショックウェーブは冷静に答えて、別室のサウンドウェーブにマインドリーディングを命令…その標的はデスズヘッドだった!心を読まれまいとデスズヘッドはショックウェーブを撃ったが、敵はもう既にその場にはいなかった。だが、デスズヘッドは護衛を破壊し、後を追った!
一方、ジャンク惑星…。シャトル操縦者であるスモークスクリーンとインファーノ、レック・ガーはユニクロンの首を発見、岩陰に隠れて奴隷達に話す言葉を聞いた━「デスズヘッドを追って、殺すのだ。行け!」。
再び、ディセプティコン基地…。ついにデスズヘッドはショックウェーブを破壊、そしてサウンドウェーブに捕らえられたサイクロナスとスカージを追い、見つける。デスズヘッドに脅され、サウンドウェーブはサイクロナスとスカージをリーダーとして認めた。
ジャンク惑星にいるユニクロンは新リーダーの誕生を喜んでいた。オートボットに戦いを仕掛け、ついにマトリクスを破壊する事が出来るのだ!
本編アーティストはジェフ・シニア。

↑#148カバーイラストは
ダン・リードとジョン・バ
ーンズ(カラー)による
P3:2008年、サイバトロン星…。平和だったこの地に再びディセプティコンが襲ってきた!立ち向かいながらもロディマスは不思議に思う━「お互いの戦力が同等となった今、こんな戦いを仕掛けたら消耗戦になってしまう。ショックウェーブにしては非論理的だ」~ロディマスの推測は正しかった。ユニクロンは邪魔者全てを消し去ろうとしているのだから~。
一方、ジャンク惑星…。ユニクロンの企みを聞いたレック・ガーら3名はサイバトンに戻り、何が起こっているかをロディマスに伝えようと考えた。その途中、操られた仲間を殺し、怒りに震えるレック・ガーはデスズヘッドに倒されてしまう。彼の手を逃れたスモークスクリーンとインファーノはどうにか宇宙船へ逃げ込んだ。
本編アートもダン・リードによるものだ。
AtoZはグリムロック(役割:オートボット司令官)とグルーヴ…グリミィのバイオはコミックの展開に合わせてアップデートされている。
レターページで「”TF:ムービー”でオートボットシティ:アースがフォートレス・マクシマスと呼ばれてるのは何でですか?」との質問にグリムロックは「ヘッドマスターのフォートレス・マクシマスに敬意を表して付けた名だ」と言っている。

↑#149カバーイラストは
バリー・キトソンとロビン
・ボーテル(カラー)による
P4:宇宙船はサイバトロン上空でサイクロナスとスカージに攻撃を受けた!インファーノがリペアベイにいる状態ではスモークスクリーンに反撃のチャンスはなかった。燃料は尽きかけ、今や墜落するばかりかと思われたが、ベイから無理矢理出てきたインファーノの助けでパワーは回復、反撃に出た!ところが船に異常が起きた…反重力パッドが破壊された為、着陸が出来なくなってしまったのだ!インファーノはスモークスクリーンを窓から放り投げ、彼には操縦が出来ない宇宙船ごとディセプティコンのいるなかに突っ込んだ!ただ、見守る事しか出来なかったスモークスクリーンは彼の復讐を誓うのだった。
一方、ジャンク惑星…。もはやユニクロンの敵はマトリクスだけだった。そばにいるデスズヘッドは何の為にタイムポータルも造っているのかを聞き、それがガルバトロンを捕らえる為の物だと知る…そして、ユニクロンが話をしている間はその精神コントロールが弱まる事に気づいていた。
サイバトロン星、オートベース…。スモークスクリーンはロディマスらにユニクロンの事を伝えていた。すぐにロディマスとスモークスクリーン、スキャッターショット、ダイノボットはジャンクに向かい、カップとマグナスはオートベースに残る事になった。
再び、ジャンク惑星…デスズヘッドはユニクロンに反旗を翻したが、肉体的に敵わないと悟り、その精神をアストラル・プレーンに移し、ユニクロンの精神内に侵入…これで互角の戦いが出来るのか?!
本編アートはダン・リードによる。

↑#150カバーイラストは
ジェリー・パリスと
ジョン・バーンズによる
P5:デスズヘッドから逃げたレック・ガーはユニクロンの首の下に爆薬を仕掛けていた…ユニクロンに気づかれずにいる事が不思議だったが、それもそのはず…彼の精神内にはデスズヘッドがいたのだから!
ユニクロン精神内…。デスズヘッドはユニクロンを倒す方法など知らなかった。それどころかユニクロンはデスズヘッドのアストラル体を現実世界の肉体に戻して殺す事すら可能だった。通常のトランスフォーマーと同じものだと思っていたユニクロンがとてつもないパワーを持っている事を知り、驚くデスズヘッドにユニクロンは自らの出生の謎を語りだした━「宇宙の始まりに形作られたユニクロンは混沌と狂気そのものであり、誰にも立ち向かえない悪の権化だった。しかし、余の宇宙支配を阻む者がいた…プライマスだ。我らが拳を交えれば世界は滅び、太陽は内破した。プライマスと光の神々は他生命に気をかけた…それが奴らの弱点なのだ。奴の肉体が停止し、アストラル・プレーンに来ても、我々は戦い続けた…そして、余が勝たんというその瞬間、再びプライマスは物質世界に戻った。もちろん余もそれを追ったが、それは罠だった!そこで再び、余はエネルギー体となるはずだったが、代わりに岩の中に閉じ込められてしまったのだ!…以来、奴への憎しみを糧に余は惑星からロボットになる初のトランスフォーマーとなった。だが、その一方で、プライマスは奴がサイバトロンと呼ぶ惑星となった…そして、余の能力を模倣し生命を住まわせた。プライマスは奴の本質をマトリクスに収めた…生命を生み出す力、余を滅ぼす力だ!」。
接近するオートボット宇宙船に気づき、ユニクロンはデスズヘッドを肉体に戻し、ジャンキオン奴隷と共に戦いに向かわせた。しかし、抵抗するデスズヘッドにビームを放った時に、その崩れた岩盤が下にいたレック・ガーを閉じ込めてしまった…起動させた爆弾と共に!!
本編アートはジェフ・アンダーソンが担当。
多分UKトランスフォーマー誌で最も有名なカバーがこれ。
AtoZはロディマス・プライム(役割:2006年からのオートボット司令官)。

↑#151カバーイラストは
リー・サリヴァンによる。
P6:オートボットが攻撃する中、ユニクロンはサイバトロン星のサイクロナスとスカージに救援を求める…。サイバトロンでは命令に従ったサイクロナスらの行動を勝ち目のない戦いと見て、逃げたのだと考え、サウンドウェーブは全ディセプティコンの退却を命令。サイバトロン星に平和が戻った。
一方、ロディマスはデスズヘッドと対峙していた━「言っておくがレック・ガーはまだ生きている。それに俺はもうユニクロンに操られていない。しかも、ユニクロンを倒す方法も知っている」━ロディマスはデスズヘッドを殺すのをやめた。
その後、デスズヘッドは倒したロディマスとマトリクスを携え、ユニクロンの前に現れた━「取引だ!」。しかし、ユニクロンに取引など通用しない…精神リンクを強めようとしたその時に、ロディマスは打ち合わせしたとおりにアストラル・プレーンへの侵入に成功した。
ロディマスがアストラル・プレーンに入るのを確認したデスズヘッドは気になっていた崩れた岩の下へ向かう・・・倒れたレック・ガーを発見したが、すぐに爆発するであろう時限爆弾があるし、アストラル・プレーンにいるロディマスをも放り出してこの場を逃げるべきだと考えた…!
再び、アストラル・プレーン…。この世界でロディマスがやられてしまえば、プライマスの力はユニクロンと共になり、倒す術などなくなってしまうと聞かされる…ユニクロンの攻撃に命を奪われんというその時!ロディマスの体は現実世界に引き戻された…デスズヘッドによって!!レック・ガーとロディマスを救ったデスズヘッドの心変わりに感謝するロディマス…その理由はロディマスがクライアントだという極めてビジネスライクなものだった。
ようやくジャンク惑星に着いたターゲットたるサイクロナスとスカージを見て、デスズヘッドは二人に掴みかかり、タイムポータルに自分もろとも叩き込んだ!…ディセプティコン二人は過去の世界でスコーポノックと手を組み、デスズヘッドは行方知れずとなった。
レック・ガーの時限爆弾が爆発…ユニクロンは破壊され、その本質はマトリクスに収められた。ユニクロンは死んではいないが、その脅威はなくなったのだ!
本編アートはブライアン・ヒッチによる。
AtoZはヘッドストロングとホイスト。
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このエピソードはTITAN BOOKSの”LEGACY OF UNICRON”に収録されている。

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